#23.05.20 - Blog
【検証】ビニールクロスの上からポーターズペイントを塗ると仕上がりはどうなる?
こんにちは、Carafe STUDIO です。
今日はビニールクロスの上から塗ることを検討されているお客さまと、4種類のビニールクロスにポーターズペイントを塗り比べてみました。
乾くまでのスピードや仕上がりにそれぞれ違いがあり、塗り比べてみないと分からない面白い発見が ☺︎
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ポーターズペイントってクロスの上から塗れるの?
どんな風に仕上がるの? etc…
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皆さまの疑問にお答えできるような内容になっていると思いますので、少しでもご参考にしていただけたら嬉しいです。
塗り比べることになった経緯
ご相談頂いたお客さまは、現在自宅のリノベーションをご検討中で、壁にはよくある一般的なビニールクロス(布目調)が貼ってあります。
ご予算的にも塗装用クロスに貼り替えることが難しく、現在のクロスを綺麗に剥がしてプラスターボードにするのもあまり現実的ではないということで、どうしてもビニールクロスの上からしか塗ることができない…という状況でした。
そのため、今回はどの種類が一番 “ビニールクロス感” を出さずに綺麗に仕上げることができるのか、検証してみました。
ポーターズペイントの下地について
まずポーターズペイントを塗る際にお勧めしている下地は主に2つです。
1. 塗装用のクロスを貼る
2. プラスターボード(石膏ボード)に塗装用のパテ処理をしてから *シーラーを塗装する
*シーラーとは壁と塗料の密着性を高める役割の下地材で、塗装用クロスの場合はシーラーを省くことが可能です
これから壁の仕様を決める、という方には採用して頂きやすい下地かと思いますが、既にビニールクロスが貼ってある場合はなかなかハードルが高いですよね。
(スタッフはGW中に壁1面だけビニールクロスを剥がしてみましたが、想像以上に大変でした…!)
ビニールクロスの上から施工する際の注意点
ビニールクロスの上から塗りたいというお客さまは、次に挙げる点を考慮した上で採用を決めて頂くことをお勧めします。
・ペイントの塗膜の厚さは1mmもないため、クロスの凹凸を全て拾う(上から何度重ねて塗っても、クロスの存在感を完全に消すことは難しい…)
・UV加工や撥水加工、表面強化などの機能があるクロスにはペイントがのらない
・クロスに消臭効果や調湿機能がある場合、ペイントで蓋をしてしまうため機能が無くなる
用意したビニールクロス
①表面がサラッとしていて凹凸が無いビニールクロス
②塗装下地用壁紙(チップス入り)
③骨材入りビニールクロス
④表面にツヤ感があり凹凸のあるビニールクロス
仕上がりの比較
①表面がサラッとしていて凹凸が無いビニールクロス
・クロスに凹凸がないため、刷毛目がしっかり出る(プラスターボードの仕上がりに近い)
・サテンウォッシュも拭き取りやすく、ムラが綺麗に出る
・他のクロスと比べて乾きやすい
②塗装下地用壁紙(チップス入り)
・チップスが入っているため塗り残しやすく、その部分が目立つ
・表面の凹凸が多いため、ガーゼで叩くと泡が出てそのまま跡になる
・比較的乾きやすい
③骨材入りビニールクロス
・骨材が入っているため、塗り残している部分がないか確認しながら塗る必要がある
・サテンウォッシュは若干拭き取りにくいが、仕上がりは綺麗
・②と同じく乾きやすい
④表面にツヤ感があり凹凸のあるビニールクロス
・ビニールクロスの質感が目立ち、刷毛目はわからない
・独特な凹凸があるため、サテンウォッシュを上手く拭き取るのが難しい
・しっとりとした質感のため、乾くのに時間がかかる
まとめ
今日はお客さまと一緒に4種類のビニールクロスにポーターズペイントを塗り比べてみました。
実際に塗ってみないと分からない違いがあり、とても興味深い内容でした。
これに加えて一般的な布目調のクロスだと、さらにこの4種類よりも凹凸が激しいため、折り目の奥までペイントを塗る必要があります。(シーラーもしっかり入れる!)
スタッフがこの中でおすすめする順番をつけるとしたら…
1.①表面がサラッとしていて凹凸が無いビニールクロス
2.③骨材入りビニールクロス
3.②塗装下地用壁紙(チップス入り)
4.④表面にツヤ感があり凹凸のあるビニールクロス
少しでもセルフペイントをお考えの皆さまのご参考になれば嬉しいです。
そして大変有り難いことに、近頃お部屋のリノベーションにポーターズペイントを採用したいというお問い合わせが増えています。
下地のご相談から塗り方のレクチャーまで丁寧にサポートさせて頂きますので、まずはお気軽にお問い合わせください。